第33話 旅行5日目 駆け抜けて青春@サンタモニカ

11月7日、月曜日、旅行五日目に突入した。

この日も朝6時頃には既に起きていたのだが、昨晩は20時頃には寝たので10時間くらいは眠れた計算になる。

風呂でゆっくりした後、朝食のパンをフロントまでもらいに行ってそれを食べながら日記を付けた。アメリカに来てから初めて余裕のある朝を迎えて、十分にゆっくりしてから8時30分頃にはチェックアウト完了。チェケラ!

さて、この日の予定は次のようになっていた。
1.バスでベニスビーチまで行く
2.ベニスビーチからサンタモニカ・ピアまで歩く
3.フライトの時間に間に合うように、バスで空港に向かう
4.ロサンゼルスからシアトルへ発つ
5.ハジメさんのお父さんのヒデオさんと合流する
6.シアトルのダウンタウンにあるホテルに宿泊する。

まずは、サンタモニカ・ピアまでの中継地点のベニスに向かうため、近くのバス停で観光ガイドにも載っていないカルバーシティバスという市バスを待った。昨晩、ヤトミさんがフロントにサンタモニカ・ピアまでのバスでの行き方を聞いてくれなかったら、この得体の知れないバスに乗ることは決してなかったであろう。

バス停のベンチでバスを待っていた現地住民と思われる人達は、気持ちの良い笑顔で優しく僕に声をかけてくれた。その人達というのが30代くらいの男性と60以上と思われるおばあちゃんだったのだが、どうやら彼等も初対面だったようだ。初対面なのにこんなにもフレンドリーになれる雰囲気って憧れるなぁ。彼らは、「バスの料金はいくら?」という僕の質問にも快く答えてくれた。

カルバーシティバスはどこまで乗っても一律$1で、さすがに観光ガイドにも載ってないだけあって現地の人たちの生活感が十二分に味わえた気がした。

僕は、今まで日本でしか生活してなかったから、日本だけにリアルな生活があって、海外はというと映像の中で動いているだけというイメージがあった。もちろん頭では分かっている。でも、頭の中にある知識はただの知識なだけで、経験や体験が伴って現実的に有用な知恵になるのだと思う。この時、アメリカという世界が僕の中で動き出したような気がした。

ベニスに到着し、普通であればここからビッグ・ブルー・バスに乗り換えてサンタモニカ・ピアまで向かうところだが、計画通りベニスビーチから海岸線沿いに伝ってサンタモニカ・ピアまで歩いていくことにした。

昨日に引き続き空は曇っていたが、やはりビーチに出ると開放的な気分になってきて、人目も気にせずに、適当な所で短パン(ユニクロ)+サンダルに穿きかえた。波打ち際で足を波に浸してみると、ひんやり冷たかったが、引き続き開放的な気分が持続していたので、このまま波打ち際を伝って裸足のままサンタモニカ・ピアまで歩いていくことにした。

観光ガイドによると、ベニスビーチからサンタモニカ・ピアまで1kmちょっとのようだったのだが、見た目はもっと遥か遠くのように感じた。

しかし、こうしてカリフォルニアの自由な雰囲気に包まれていると、帰らなきゃいけない場所がないというのはいいなとつくづく思った。というのは、滞在期間中にずっと同じホテルを取るのも楽でよいのだが、必ずそこまで戻らなければならずに自由に動き回れないのが玉に瑕だからだ。

一方、毎日ホテルが変われば毎日そこまで戻る必要がなくなり、目的地目指して自由気ままに突き進むだになるのだ。全荷物を担いで歩かなきゃならないというのは確かに辛いが、自由である事とどちらを選ぶかと言われれば、僕は間違いなく自由である事を選ぶ。それが、旅の醍醐味だと思うから。

途中で日が出てきて、その後もカリフォルニアの強い日差しを浴びながら暫く歩き続けていたのだが、やはり大分体が暑くなってきて汗ばんできてしまったので、着ていた長袖(ユニクロ)を脱いでタンクトップ(ユニクロ)姿になった。

道中、ゴルフボール大の黄色い柔らかいボールを見つけたので、それをサッカーボールと見なしてドリブルをしてみた。そのボールは旅の良いお供になり、時にキング・カズ風のフェイントも交えつつビーチを駆け出した。こんな何でもない出来事が物凄く幸せだったりした。僕は自由だった。あまりにも自由を感じ過ぎて、ビーチにいた鳥達と一緒にどこかへ飛んで行ってしまいそうなほどだった。危なかった・・・

途中、旅のお供を手に入れて楽しそうに走り抜ける僕を、ちびっ子が羨ましそうに見ていたようだが、そんな視線には脇目も振らずに駆け抜けた。ビーチに残してきた足跡はやがて消えてしまうかもしれない。だが、僕が歩んできたこのビーチの記憶は僕の中で消える事は決してない。

ベニスビーチから1時間近くかかって、やっとの事でサンタモニカ・ピアに到着した。サンタモニカ・ピアに着いたはいいが、足を洗うところがなかなか見つからずに周辺を少々彷徨う事になったのだが、何とか探し当てて洗う事が出来た。

昨日もこの場所に訪れたわけだが、足を乾かしがてらもう一度ピアを探検する事にした。ピアでは潮風に吹かれながら釣りを楽しむ人が沢山いて、実際に釣れていたようだった。

ベンチに座ってしばし休憩。平日だからか人は少なくのんびりしていた。はぁ、幸せだなぁ。こんなにゆっくり時間が流れるのって。

ベンチであまりのんびりしていると眠りに落ちそうだったので、昨日と同じようにサンタモニカ・プレイスを通って3rdストリート・プロムナードのGAPと、ボーダーズというアメリカ最大の本屋チェーンと、アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)というアメリカの若者に大人気というカジュアルウェアのお店に寄った。結局何も買わなかったのだが、僕なりにこのウィンドウショッピングを楽しんだ。

その後、メインストリートに向かう途中で念願のアメリカのマクドナルドを体験した!ビッグ・アンド・テイスティのセットを注文した訳だが、皆が言うほどテラブルな(恐ろしい)量ではなかったが、僕のお腹を満たすには十分だった。それとはあまり関係ないが、ここのマクドナルドの女性店員の肥満率はほぼ100%だった。

その後、お腹が一杯の状態で長い距離歩くのは横っ腹に堪えたが、メインストリートを1kmくらい歩いて、やっと昨日下見をしたパタゴニアに辿り着いた。車だとすぐ着いた気がしたが、歩きだとめちゃくちゃ遠く感じた。

パタゴニアには、相変わらず良いジャケットが多数あったが、結局、貧乏性がここでも発揮されてしまい$78の安いフリースの上着を一着買っただけに留まった。ジャケット代だけで$200くらいは予算に入れていたので、これでかなり資金的には楽になったのではあったのだが。

とりあえず、このフリースの上着の下に何枚か着込んで、さらにその上にウィンドブレーカーを着れば、シアトルでもバンクーバーでもへっちゃらだろう。

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