衆院選2012(7)【エネルギー】原発推進派の方へ伝えたいこと

今朝は「原発推進派の方に伝えたいこと」についてです。昨日の「脱原発派の方に伝えたいこと」続いてエネルギー政策の争点について切り込みます。

脱原発派と同じように原発推進派にも解決しなければならない問題が山積みです。

「再稼働」と「廃炉・解体」時の安全対策とコストだけでも巨大な問題ですが、それ以上に未解決の「放射性廃棄物」の処理時の安全対策とコストが問題です。それがどれだけ危険でどれだけコストがかかることかご存知ですか?

実は、それは人類至上初のものであり、未知数です。全く底が見えない。

というのは、放射性廃棄物の処理は、低レベルのもので300年間、高レベルのもので数万年から十万年かかるからです。その間、常に危険があり、安全対策のためにコストがかかり続けることになります。

この放射性廃棄物の大問題に対して正しく認識した上で、無責任ではない手段で原発の推進・維持を叫べるのかがポイントだと思います。

放射性廃棄物の処理の問題について、自分なりに研究して以下にまとめてみました。

 

低レベル放射性廃棄物(管理期間は300年間)

冷却コスト(30年~50年間くらい監視しつつ冷やす必要あり)
廃棄物の保管・管理コスト
作業員の被ばく量の適切な管理
管理体制の持続可能性の問題(最後まで責任が持てるか?将来の世代への負担の増大)

高レベル放射性廃棄物(管理期間は数万年から十万年)

再処理コスト(莫大な費用がかかる)
数万年から十万年間の廃棄物の保管・管理コスト
作業員の被ばく量の適切な管理
管理体制の持続可能性の問題(最後まで責任が持てるか?将来の世代への負担の増大)
最終処分の大問題(何万年にも渡って安全を保障することは不可能)

 

以下は、原発の設計、現場作業に20年間も携わった技術者の平井憲夫さんが1990年代に行った講演


平井憲夫さん「原発がどんなものか知ってほしい」の全文
www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

日本で高レベル放射性廃棄物の最終処分はできない〜「最終貯蔵」(terminal storage)方式で未来の世代に選択権を
business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120913/236750/?P=2&rt=nocnt

 

ちなみに、原発の再稼働、廃炉・解体のための安全対策、コストを考えるだけでも気が遠くなります。

原発の再稼働
施工、修理する作業員の技量と知識の確保
点検体制の強化
規制委員会や専門検査官の中立性
作業員の被ばく量の管理強化と保障
放射性汚染水流出による海水への影響
テロや自然災害に対する備え
平和的利用→核兵器への転用、プルトニウムが海外で利用される可能性も
事故に備えて万全の体制を整える必要

原発の廃炉・解体
耐用年数があり、どの原発も必ず廃炉を迎える
原発を閉鎖した後、放射能が無くなるまで監視し、管理をし続ける必要あり
廃炉・解体するのに、造るときの何倍ものお金がかかる
作業員の大量被爆は避けられない
電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を最後まで責任持って管理出来るか?

 

その他、放射線被ばくに関わる差別の問題など、問題は山積みです。原発を推進する人には、こういった事情を正しく認識した上で建設的に推進して欲しいです。

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