理想の経営(1)ポートランドのフードカート

僕は経営者でも何でもないけど、経営の理想像みたいなものがある。

抽象的な表現では、従業員が主体性と当事者性を持ち、出来る限りボトムアップで経営されるビジネスユニット。
今騒がれているブラック企業のような、会社の利益のために社員をパーツ(消耗品)として扱うことも厭わない会社とは対極的なもの。

例としては、以下のような感じ。

①オレゴン州ポートランドのフードカート(屋台)のように、小規模でも自分が経営者になるビジネス。
②バンドマン社長・河野 章宏さん率いる「残響」のような、社員が成長することによって伸びるビジネス。
③家入一真さんの立ち上げたLivertyのような、眠っている労働力を総動員して、ものすごいスピードでマイクロ事業を立ち上げて、利益をメンバーで山分けしていくビジネス。

①ポートランドのフードカート

74901_555329271143937_351482302_n僕がポートランドに行って驚いたことの一つに、フードカートの文化がある。

フードカートとは、車を改造して屋台風にしたもの。
ポートランドでは街中の車の駐車スペースがどんどん屋台村みたいになっていっている。
今はもっとあると思うけど、僕がいた頃でポートランド都市圏内に800以上のフードカートがあったらしい。
アメリカ全土を探しても、こんなに街中がフードカートだらけの都市はない。

ポートランドの食文化は、アメリカの中では異端と言えるほど豊か。
味の世界一周が出来ると言われるほど様多様で質が高い。
ファーストフード店などのチェーン店とフードカートのような無数の零細起業家が競合出来るってのがかなり驚きだった。

一軒一軒のフードカートは、いろんな面でマクドナルドには勝てないかもしれない。
だけど、それぞれのオーナーは自由に想像力を発揮させ、多様でユニークな料理とサービスを提供出来る。
無数のカートが集まれば、全体としての価値はマクドナルド一辺倒よりずっと高くなるに違いない。

つまり、零細起業家の事業の方が、事業主も従業員も、自主性や当事者性を最も発揮出来やすいということ。
そして、無数の零細起業家がアライアンスを組めば、巨人のようなチェーンビジネスよりも、豊かで質の高いモノやサービスが提供可能ということ。

(続く…)

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