カテゴリー別アーカイブ: 第九章 僕の旅は終わらない

第63話 池袋見送り計画編

翌日の11月24日は、実は僕の誕生日だったのだが、この一連のアメリカ旅行後の計画をしているうちに、いつしかその事を忘れてしまっていた。 この日僕は出社日だったので、起床後すばやく仕度し、僕達2人は朝8時には家を出てバスに乗り込んだ。 もしかしたら、これが最後になるかもしれないと思えば思うほどに、僕等を取り巻く空気は重くなった。何か切り出さなければならないが、どんな事から切り出すのが自然なのか全く検 […]

第62話 町田居酒屋編

高尾山を後にした僕等は、京王線、横浜線と乗り継いで町田まで戻り、適当な居酒屋に入った。 既に時計を見ると20時近くで、そんなにゆっくり飲めないだろうと思っていたが、ハジメさんのシームレスな(継ぎ目のない)通訳の効果も手伝ってニックスも含めて話が弾んでしまい、終電近くまで飲む結果となった。 ニックスは、自国の事なら何でも知っているのではないかと思えるくらい何でも誇りを持って自国の事を語っていた。 シ […]

第61話 高尾山登山編

神奈川大学平塚キャンパスを出て一旦自宅に戻り、母親の運転で平塚駅まで送ってもらい、電車で町田駅まで行き、僕の英語の先生のハジメさん含む友達数人と合流した。 この日は合流した友達と一緒に紅葉の色づく高尾山に登る予定で、横浜線で八王子まで行き、京王線に乗り換え高尾山口まで行った。 紅葉の見ごろという事で、僕の予想をはるかに超える人々が高尾山に訪れており、リフトもケーブルカーも行きと帰りで数時間かかると […]

第60話 母校編

湘南平の駐車場からまた車に乗り込み、今度は僕の母校の神奈川大学平塚キャンパスに向かった。 神奈川大学の平塚キャンパスは、平塚駅から相当離れた周りにコンビニの一つもない山奥にあり、豊かな自然に囲まれてはいるのだが、遊び盛りの大学生には物足りない事請け合いといったキャンパスだ。 ちなみに、神奈川大学は、県名を使っているにも拘わらず国立ではない唯一の大学だ。 祝日なので学生はほとんどおらず、活気がなかっ […]

第59話 湘南平編

11月23日(水)勤労感謝の日。 僕等は8時頃目覚め、のんびりと身支度をして、9時前には母屋に行き、うちの母親に作ってもらった朝飯を一緒に食べた。 うちの母親の手料理だが、ニックスに少しでも日本の「おふくろの味」を経験して欲しかった。 だが、シンガポールでの朝飯は日本ほどヘビーな内容ではないらしく、ここでも文化の違いに驚いていた。 シンガポールでは、朝飯にはまず米類は出てこないらしく、もっと軽い麺 […]

第58話 実家編

大好きやを後にして、実家に向かうバスの車内で出発を待っていたところ、これまた偶然、仕事帰りの僕の父親が同じバスに乗り込んできた。 「おう、父ちゃん!」と呼びかけてどうやら気付いたようだが、車内が混んでいた為、父親はどんどん奥の方に押しやられてしまい、結局、ニックスを紹介出来ず終まいだった。 うちの実家は、メインの一軒家の他に離れの古~い一軒家がある。 恐らく築70年以上の極めて古風な平屋で、元々ぼ […]

第57話 平塚の居酒屋編

ニックスとはメールで連絡を取り続けていて、11月23日の勤労感謝の日の予定を具体的に話し始めていて、当日の時間を有効に使う為、前日の11月22日の夜に平塚駅の改札で待ち合わせをする事になっていた。 ニックスはそれまでの間に横浜や箱根、新幹線で京都にまで行く計画を立てて、見事にその計画を遂行していた。 日本に来たばかりの日本語の話せない外国人が、京都の金閣寺まで一人で行ってしまうのだから、彼のその行 […]

第56話 帰国後の時差ボケは超強力

アメリカから帰国して早速その翌日に出社が予定されていた訳だが、時差ぼけの為か、早朝の4時半頃目が覚めてしまい、それ以降二度寝も出来なそうだったので、仕方なく起き上がって旅行中に撮った写真データをPCに移して一通り眺めてみた。 確かにすべて僕が自ら現地で撮ってきた写真なのだが、今度はそれらが遠い昔、或いは夢の中の出来事のような気がしてしまった。 しかし、体はまだアメリカ滞在の延長線上にいると錯覚して […]