ミニ・ミュンヘン

突然ですが、「ミニ・ミュンヘン」って聞いたことありますか?

僕は知らなかったんですが、先月サポートメンバーになった、NPOコレクティブハウジング社が主催するセミナーに参加して、はじめて知りました。

ネットワークセミナー003
ミニ・ミュンヘン X トレーディングゲーム
?子どもたちのファンタジーを引き出す!?
www.chc.or.jp/seminar/index.html

ミニ・ミュンヘンとは、7歳から15歳までの子どもだけが運営する「小さな都市」だそうです。
8月の夏休み期間3週間だけ誕生する仮設都市で、ドイツのミュンヘン市ですでに20年の歴史があるそうです。

セミナーでは、このミニ・ミュンヘン研究会の方が編集したDVDを観たのですが、これがまた良く出来てるんです。(DVDがというより、ミニ・ミュンヘンの仕組みがです)

この仮設都市のシステム上、一番工夫が施されている点は、どれだけ大人が干渉しないで済むかという点だと個人的に思いました。
この「良く出来てる」っていえるものを、子どもたちが自らの力で自由に創り上げるんです。

キーワードは「子どもを信頼する」ということです。

市民権を得る条件(少しだけの仕事と勉強らしいです)を満たして市民権を得た後、自分の好きな仕事を見つけて働くと、「ミミュ」というお金がもらえるそうです。

子どもたちは、コックさんになったり、タクシー運転手をしたり、花屋さんになったり、デパートの店員、デザイナー、アナウンサー、新聞記者、教員、そして公務員や議員さん、市長さんなど自由になれるそうです。

新聞の発刊は、実際にタイプライターのようなもので行っていました。
建築関係についても、実際の人(大人?)を雇って行われていたようです。
定期的に選挙を行い、候補者は本物さながらの演説をします。(子どもがですよ!)
犯罪を犯したり、何かで訴えられれば裁判を開きます。
何か不都合なことが起これば、デモのようなものも起きます。

面白いところは、大人にとって思わしくないことを子どもたちがしだしても、それを止めずに、それを子どもたちがどう解決していくのかを、大人たちが見守るところです。

例えば、一部の子どもたちが、金儲け目的で、窓のないカジノを建設しようと企てたことがあったそうです。
この時、議会で議題にあがったそうですが、この時は、賭博であるカジノの建設まで禁止することはせずに、決められていた建築基準法(?)で、窓をつけることで建設が許可されたそうです。

大人たちの干渉なしに、これを子どもたちの判断で行ったんですよ?
信じられますか???
子どもたちでも、ほとんど何もない状態から秩序を構築することは可能なんだと思います。

また、副市長の女の子のプロジェクトで、画家に絵を描かせて、その絵をどこかの建物内に飾ることをしたそうですが、その建物のセキュリティが甘くて、何者かに侵入されて、一部の絵をボロボロにされてしまったそうです。
この事件に対して、建物のセキュリティ管理が行き届いていなかったということで、副市長は裁判にかけられてしまいます。
彼女は、「私は悪くない」ということを涙ながらに訴えたそうですが、裁判の結果、結局は有罪になってしまったそうです。。。

子どもたちがミニ・ミュンヘンに参加して一番変わることは、「自立心」と、「自主性」だそうです。

これはドイツの話なんですが、フィンランドの教育に通ずるなと思いました。
むしろ、教師もいない分だけ、極めて子どもたちの自由を尊重しています。

では、自由とはみなさんにとって何ですか?

僕は、講師の卯月さんとほとんど同じ意見でした。
彼は、ドイツでの生活を通して、「自分で考え、自分で行動し、自分の起こした結果に責任を持つ」という厳しさにはじめて直面したそうです。
そして、この厳しさとは裏腹に、この生き方にこそ、本当の「自由」があるんだということに気づいたそうです。

もしかしたら、何でも誰かに決めてもらった方が楽って思う人もいるかもしれませんね。
個人的に、その決断を下してもらうということ自体、自分の意思で決めたと100%言えるなら問題ないと思います。
だけど、それが悪い結果を招いたとして、その結果に対して、決断を下してくれた人を責めるようなことがあれば、それは自由とは決して言わず、「わがまま」と言うのだと思います。

自由とは、それだけ厳しいものだと思うんです。

以前、個人的に、「自由」というものについて言及したことがありました。

「自由を勝ち取るための不自由さは、心から自由を手にしたいと切望している人たちにとっては、不自由さのうちに入らないのです!」

乗り換えるべき宇宙船は他にありません!
mixi.jp/view_diary.pl?id=235855609&owner_id=2247284

今でもやっぱりその通りだと個人的には思います。

また、これもまた卯月さんが言ってたんですが、この子たちが大人になった時、実際のミュンヘンはどうなるのか!?って考えると、末恐ろしいです・・・

社会を変えるのに、これだけの強力な人材の卵がいれば十分でしょう。

ミニ・ミュンヘン自体、20年の歴史があるのに、ミュンヘンはそんなに変わってないじゃないかという方がいるかもしれませんね。

実は、僕もミュンヘンのことは良く知りません。

この点、自分なりに調べてみたいと思いました。

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