自慢っぽくなっちゃうかもだけど、去年末から東証一部上場の日本発のグローバル企業に勤めている。日本では350人ほど、グループ全体でも500人ほどと規模はそれほど大きくないけど、最近まで、三ヶ月間くらい、この企業の日本の唯一のIT担当としてほとんどのIT業務を担っていた。
間違っても、こんな大変なことはやりたくなかった。元々、一人でやりくりしていた前任者がいたんだけど、大阪に研修に行った段階でその前任者が退職することを聞かされ、それから怒涛の引き継ぎ劇が始まり、毎日のように新しいことが出てくるような手探り状態の中、今まで奮闘してきた。
15年くらい前に新卒社員として入社した最初の企業では、同期の中で明らかに一番使えない社員だった自分が、こんな重責を任されるなんて、自分でも信じられない。自分が、新聞の株価欄の自社の株価の変動くらいは影響力を持っているということだと思う。(主にヘマをした場合)
この企業は去年末(僕が入社した頃)にヨーロッパの企業の一部を買収して子会社化してグローバル展開を進めているだけじゃなく、去年、新入社員を40人近く採って今年もそれくらい採用。中途社員も毎月着実に増えていて、その分のパソコンの手配やセットアップは当然IT担当の仕事。
日本の社員が400人を超えるのは時間の問題だけど、彼らからのIT関連のトラブルやリクエストを受けるのもIT担当。クライアント企業ごとに特殊なアプリケーションや暗号化通信の仕組みを持っていて、それもトラブればIT担当に問い合わせが来る。
サーバーやネットワークのトラブルも対処する必要がある。普通に調子悪くなるし、どこの業者に聞いていいやら判断が難しいことばかりだし、業者が見てもお手上げな場合もあって、代替え手段を講じたりや応急処置を施さないといけない。
また、ユーザーIDや管理アクセス権の管理などの実務に加え、ユーザーからの様々なIT関連のリクエストの承認プロセスに技術的な面での判断で参加する必要がある。
クライアント企業の監査もよく入るし、上場ステータスを維持するために、自社内でもいろんな監査をする必要があり、その都度、物理的に案内をしたり、サーバーのログを提出したり、所定の書類に記入して提出し、必要に応じて改善案を検討する必要がある。
さらに、半期に一度、IT計画書を作って予算を数値化しなきゃいけない。これは、プロジェクトごとに必要な予算を割り出すために、業者と交渉して出来る限り正確な数字を入れ込む必要がある。
そして極め付けが、海外の子会社からの要求に応え、グローバルの方針を本社として決断するために、上長に判断材料を提供する必要がある。しばらく知らんぷりしてたけど、結局、グローバルのIT戦略とポリシーをレビューして海外のIT担当と連携して進めるはめに… IT戦略が決まれば今度は導入するシステムを検討して実務に入る。
まだまだあった。これこそ極め付けなんだけど、ITも総務の一員で、総務の業務も手伝う必要がある。全社研修の時には電話番をやり、郵便の振り分けや、納会などのイベント準備なども手伝う。
しかも、僕の勤務地は東京支社であって、大阪本社にはIT担当が不在という危機的な状況だった。当然、ほとんどのITシステムが大阪本社にあって、システムにトラブルが発生しても物理的には何も出来ない。
間違いなく最低三人はいないと担いきれない業務量ではあるけど、これを三ヶ月間くらい一人でやってみた。当然、僕ひとりで担い切れるはずはなく、ITシステムが一部しばらく止まってたりもしたし、副社長への対応も一ヶ月以上待ってもらったりもしたし、グローバルの対応は海外の担当から突かれ続けている…汗
今はようやく二人目のIT担当が入って二人体制になったんだけど、これを3ヶ月くらい一人で担ってみて、自分はかなり仕事が出来るんだと思えた。この業務を通して成長出来た部分もあるけど、それ以前に普段の生活に対する姿勢や行動などが仕事をこなす上でも活きてきているんだと感じた。
今でもサラリーマンはなるべく避けたいとは思ってるけど、今回の会社では自分の力を試す良い機会になってるのかもしれない。この経験は無駄にはならないはずだし、その後の自分のキャリアへの糧にしたい。