「理想の経営」というちょっとした連載で、いくつか例をあげながら、僕の勝手な経営の理想像を説明しています。
①オレゴン州ポートランドのフードカート:小規模でもみんなが経営者になることにより、力を発揮出来る人が増える。
②バンドマン社長・河野 章宏さんの「残響」:社員が成長することによって伸びる。
③家入一真さんのLiverty:眠っている労働力を総動員してマイクロ事業を立ち上げまくり、利益をメンバーで山分けする。
今回は③の家入一真さんのLivertyのようなケースです。

家入さんのことは良く知っているわけではないんですが、彼の展開するLivertyという実験にとても共感しました。
その実験の概要について、Livertyのサイトから引用させていただきます。
liverty

こんにちは家入です。この度、僕らは新しい実験をします。 普段は別の仕事を持っているメンバーが集まって、新しいビジネスやウェブサービスを立ち上げまくるモノづくり集団、「Liverty」を立ち上げました。 「もっと自由に働きたい」この思いを持って、フリーランス、経営者、学生、サラリーマン、フリーター、などなど色んな職業の人たちが集まりました。 退社後の時間や土日を使い、僕らは色んなサービスやビジネスを、ものすごいスピードで立ち上げていきます。 そのサービスから産まれた評価や利益は、メンバーで山分けしていく。そこで得たものが、次の働き方、生き方につながる。 独立してもいい。起業してもいい。海外移住してもいい。引きこもってもいい。アーティストになってもいい。 色んな働き方が可能になり、色んな生き方を選択できる。僕らは解放され、自由に生きる事が出来る。 そこで「自由」「解放」を意味する「Liberty」に、「生き方」である「Live」を組み合わせて 「Liverty」という造語を考えました。 僕らもこの働き方を実践しながら、この考え方を広げていく事が出来ればいいなあと思っています。 そう、僕らはもっと身軽でいい。

具体的に立ち上がっているビジネスやサービスの内容は、Livertyのサイトで確認できます。
とてもユニークで創造豊かなものが次々と立ち上がっていることが分かります。
Livertyが無ければ日の目を見ることが無かったものばかりだと思います。
僕が注目しているのは、そういった無数のマイクロ事業を、「眠っている労働力」を駆使して生み出している点です。
「労働力」といっても、一人1日8時間など、まとまった時間は必ずしも必要ありません。
「空いている時間に何かビジネスやサービスを立ち上げたい」と思っている人が複数人いれば成り立つ可能性があります。
そういった意味では、正社員化とは全く逆の流れですね。
でも、企業の正社員になることによって台無しになってしまう労働力もたくさんあるはずです。
このLivertyは、そういったお零れ的な労働力を総動員して、メンバーのモチベーションとソーシャル・キャピタルを高めることにより、追加で新たな価値を生み出しまくる橋渡し役なんだと思います。
もしかしたら、この実験を進めていけば、正社員を多数抱える大企業なんかとは違った面白い価値を生み出せるのではないでしょうか。
まぁ、このケースでは「経営」っていうほどではないのかもしれないけど、こういった「眠っている労働力」の価値に目を向けることは、どの経営者にも必要だと思います。