亘理~相馬、30kmに渡る折り畳み自転車サイクリングで見たもの

 自転車のスピードはまだ人間の目が周りを認識できるスピード。
というようなことを聞いたことがある。

車や電車などでは見逃してしまうものが、自転車なら見える。

車だとあっという間に通り過ぎてしまうかもしれない。
だけど、自転車だと等身大の感覚でその風景を捉えられる。

だから、僕は旅先でも旅の途中でも自転車で観光をするのが好きだ。

今回、アクシデントで、亘理~相馬間の30kmを、ギヤ無し14インチの折りたたみ自転車でサイクリングすることになった。
かなり無謀な距離だったけど、嫌という程、被災地の現状を目の当たりにしてきた。

その一部を写真と一緒に紹介したいと思う。

亘理ふるさと復興商店街に立ち寄った。残念ながら、お盆休みのため、ほとんどのお店がお休みだったけど、大変な時こそ協力して知恵を出し合って乗り越えようとする人々のエナジーを感じた。
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放置された広大な土地の一角に立ち並ぶイチゴの温室ハウス。塩害を受けた土地でもイチゴは甘く育つことが証明され、亘理の復興への布石にしようと力を入れている事業。
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神社も被災…
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 津波に堪えたが、寂しげに佇んでいる木々…
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震災の爪痕は所々に残っていた。
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2010年に完成したばかりの「楽天イーグルス牛橋公園野球場」も津波で流され、復旧の見通しが立っていないようだ…
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 幹線道路から外れ、忘れ去られたように人気のない道路で永遠と自転車を走らせた。
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津波で駅ごと流された坂元駅でしばし呆然とした。ここは、去年、自転車でまず目指した地。当時は事情が全く分かっておらず、駅ごと津波で流され、電車も走っていないことに衝撃を受けた。
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 瓦礫もなくなり雑草だらけの殺風景な更地に不自然にぽつんと建っている山元町立中浜小学校で津波の破壊力を目の当たりに…
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被災した漁港(磯浜漁港)に寄り道してみた。
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津波で破壊された道路の先端まで行ってみた…
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農道(砂利道あり)を走ってみたり…
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幹線道路に戻って自転車を走らせた。(あぁぁぁ…JR代行バスが行ってしまった…)
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 相馬漁港の盆踊りで少し休憩したりもした。
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 そんなこんなで、松川浦漁港で津波の被災を免れたエリアにある扇や民宿に20時ころ到着。

自転車を走らせている間、自分も忘れ去られてしまうんじゃないかというような背筋の凍るような寂しさをずっと感じていた。
誰にも注目されずに、ただ忘れ去られ、絶望感さえも感じさせる寂しさ…
津波は、人々の生活だけでなく、その土地の自然の活力さえも根こそぎ奪っていったかのようだった。。。

まだまだ語り残したことはあるけど、これが自転車の速度で見て感じた被災地の現状。

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