先週の読書は『監督に期待するな 早稲田ラグビー「フォロワーシップ」の勝利』。

前々からこの本は気になってて、本を読む前から「理想の経営(5-2)ファシリテーション・フォロワーシップによる経営革新」という記事で独自のフォロワーシップ論を展開していました。

理想の経営(5-2)ファシリテーション・フォロワーシップによる経営革新

今回、初めて中竹さんの本を読んでみたんですが、やっぱり中竹さんは哲学者だな〜って印象を受けました。

オーラもリーダシップも当然あると思うけど、それをあえて表に出さないようにしてるんだと思いました。

中竹さんが監督になる前の早稲田ラグビー部の監督は、カリスマ的でチームをグイグイ引っ張っていくようなリーダーシップの塊みたいな人だったそうです。

的確なアドバイスと戦略があるので、部員は監督についていけば間違いないし、とにかく言われた通りに実行してればよかった。

それに対して、中竹監督は就任当初から「監督に期待するな」と部員たちに言い放ち、監督に指示や決断を仰ぐ癖のついた選手たちに自ら考え、一人一人が当事者でありリーダーシップをとる立場だということを徹底的に打ち込んでいった

また、監督を頂点としてそれぞれのメンバーが直接監督とつながる構造を崩し、メンバー間のコミュニケーションも改革を行った。

監督というようなチームメンバーを管理する立場になると、予想に反してメンバーが勝手に考え、コミュニケーションを取り合って動くようになるのは驚異と感じるものだと思う。

管理者という立場で一番難しいことは、チームメンバーの可能性を過小評価せずに温かく見守ることだと思う。

これは、「偶有性」や「セレンディピティー」、「オープンダイアローグ」なんかに代表される『「想定外」を当たり前のように受け入れ、肯定的に応答することで未開拓で誰も想像成し得なかった良い結果を導くことを狙う』という考え方。

そのために、チームを自分の考えや哲学でガチガチに固めずに、遊びを持たせる。

参考:セレンディピティ(SERENDIPITY)という概念に限りない希望を感じる理由

セレンディピティ(serendipity)という概念に限りない希望を感じる理由

どのくらい遊びを持たせるかは難しいところだけど、中竹さんとしてもメンバーの意見や要望を全部受け入れることはせず、情報収集として可能な限り意見や要望を吸い上げ、最適な決断をするというようなリーダーシップを随所で行っている。

そのあたりの采配の能力は求められる。

とはいえ、このフォロワーシップ手法は、類まれなリーダーシップ力も必要ないし、なかなか身につけづらいオーラやカリスマ性も必要ないということで、より多くの人が実践し、結果を出せるものだと確信している。

その部分が個人的にとても希望を感じる点だ。

今後も、このフォロワーシップ論について研究し実践し続けていきたい。