今更ながらですが…
この映像を見て、「公明党や創価学会が悪いことをしている」というような見方をした人は、ぜひこれを読んでほしい。
http://youtu.be/BHhurRSLPkg
「政教分離の原則」とは?
冒頭のYoutubeビデオでは、池上彰さんが「創価学会と公明党の関係が政教分離の原則に反するのではないか?」という声を紹介している。
結論的には、創価学会と公明党の関係が政教分離の原則に反することはない。
「創価学会=公明党」と完全に一致したとしても、問題ない。
創価学会の(功徳の出る)宗教活動が支援の活動と一致したとしても、法に触れることはない。
創価学会のトップの池田名誉会長がすべて政策を決めていたとしても(そんなことはあるはずないが)法律的には大丈夫。
内閣法制局の一貫した見解は以下の通りです。

憲法の政教分離の原則とは、信教の自由の保障を実質的なものとするため、国および­その機関が国権行使の場面において宗教に介入し、または関与する­ことを排除する趣旨である。それを超えて、宗教団体が政治的活動­をすることをも排除している趣旨ではない

つまり、政教分離の原則が適用されるのは、国家権力を乱用して国が特定の宗教に特権を与えるような場合に対して。具体的には、戦前の日本の「国家神道」のように、特定の宗教が国家における特権を持ってしまうような場合。創価学会が国から特権を与えられている訳ではないので、国権を乱用しない限り、いくら政治的活動をしても法に触れることはない。
その前提で冒頭のビデオを見てみると、佐々木さやか候補(現参議院議員)は至極全うなことを言っているし、公明党や創価学会としてもこんなこと指摘されても痛くも痒くもないことが分かる。
他の政党と同様に、民意による審判を平等に受けるだけ=民主主義の範囲内
一政党が宗教と一致したところで、法に触れることもなければ民主主義を脅かすものでもない。
良く考えてみてもらえば分かると思うけど、宗教が政党と一致したところで、他の政党と同じように選挙で民意による審判を受けるだけ。現に、2009年の衆院選では、公明党の選挙区は全敗だった。追い風の時もあれば逆風の時もあり、公明党や創価学会には結果をコントロールする力はない。他の政党と条件は同じで、むしろ悪い偏見があって不利な立場にあるくらいのはず。
もし、公明党が気に入らないなら、民主主義的な方法でいくらでも蹴散らすことが出来てしまう。やり方は簡単。投票率を上げて公明党以外の政党に入れるよう働きかければ今の状況をひっくり返せる。
このことから分かるとおり、宗教団体が特定の政党と一致したからといって、法に触れるどころか、民主主義を脅かすこともない。
個人的には、むしろ、それ以外の人がもっと協力・団結して、宗教政党なんか蹴散らせるくらいの勢力になって欲しいくらい。見方を変えれば、僕たちの国は、宗教と政党が一致したくらいで脅威を感じてしまうくらい、民主主義が脆弱な社会だってことではないだろうか。
実際の創価学会による公明党支援はどんな感じ?
冒頭に紹介したYoutube動画で池上さんが、「功徳、つまり、宗教活動のために選挙支援しているのか?」と質問していた。これに対しては、宗教の教義を選挙運動に結びつけるのが道徳的か?という問題はあるかもしれないけど、当然ながら法には触れない。信教の自由の範囲だし、支持団体の支援の一手段に過ぎないから。
では、実際の創価学会による公明党支援とはどういうものか?
個人的には、「参加して育てる育政」が機能している数少ないケース:公明党でも書いた通り、日本では、公明党は「参加して育てる育成」が機能している数少ない(唯一の?)政党だと思っている。
公明党の支持者は、思考停止状態で支援をしている訳では必ずしもない。リスクを背負って選挙支援をするからには、支持した議員や党に対して厳しく監視し、積極的に働きかける。記事の中のNPOフローレンスの駒崎さんの言葉にある通り、簡単には見放さず使い捨てにはしないので、議員も育つ。政党としての実績も蓄積され、党内の合意も方向性も安定する。
公明党が政治の世界で狂信的に振るまっているかといえばそうでもない。実現してきた政策は、白内障手術の保険適用や、ストーカー対策法の強化、脱法ドラッグの完全禁止やナンバーポータビリティ制度の実現など、生活に密着したものばかり。支持母体である創価学会のためだけの政策というのも見たことがない。
僕にとっては、公明党はパーフェクトとは程遠いけど、体を張って支援するのに足りる政党。他にも、こういう風に自分でしっかり納得して公明党を支援している人も少なからずいるはず。こうやって良く見てみると、公明党を取り巻く支援活動は、民主主義国家としては当前のものだといえる。
逆に言えば、消極的に選んで気に入らなくなったら捨てるという「放置して消費する政治」を未だにし続けている人の方がよっぽど問題。このような創価学会による公明党支援が気に入らないなら、あなたが模範を示して欲しい。
まとめ
これまで書いてきたことをまとめると…

  • 創価学会の公明党支援が政教分離の原則に抵触することはない
  • 実質的に創価学会の支援活動は日本では最も民主主義的に行われているといえる
  • 公明党は狂信的なわけではなく、ごくまともな政策を地道に実現させている

つまり、公明党は、法律に違反している訳でも、狂信的な政党という訳でもなく、ごくまともなことを地道にやっている政党だということ。
この政教分離云々以前に問題なのは、こんなことを脅威に感じ、民主主義的な方法ではなく、権力を使って排除しようとする弱腰な人たちだと思う。民主主義的な方法でいくらでもどうにかなる問題なのに、自分では行動せずにデマを流し続ける人もいる。事実を知って(事実に目をつぶって)いながらデマを流し続ける確信犯的な人もいる。
そういう人たちには結局は届かないだろうけど、物事をフェアに見れる人へ正しい理解をしてもらうために、この記事を書きました。こんな低次元の議論から一刻も脱却するために、できるだけ多くの人が正しい理解に立ち、声を上げて欲しいと願いつつ。