理想の経営(5-2)ファシリテーション・フォロワーシップによる経営革新

経営に携わったことのない筆者が語る、あんまり説得力のない「理想の経営」シリーズ。
今回で最終回になる予定です。
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前回の記事では、経営者などリーダーに最も必要な資質は「メンバーの可能性を拓く能力」だと書きました。

 関連するトピックに「ファシリテーション」と「フォロワーシップ」というものがあります。
この2つに共通するのは、「自分主導」ではなく「メンバー主導」だということ。
「メンバー主導」で、「思い通り」以上の「想定外の成果」を狙うということです。

自分の思い通りに事が進まないのは脅威でもありますが、同時に「思い通り」以上の結果をもたらすこともあります。
なので、あえて「自分主導」を捨て、「メンバー主導」に切り替え、「メンバーの可能性を拓く」のに専念することで、想定外の良い結果を狙う経営者がいてもおかしくありません。

ファシリテーション

近年、「ファシリテーター」という立場の人が増えてきているように感じます。
議論の場において、ファシリテーターは、議長のように特別な権限を持っている訳でなく、会議への参加者それぞれのいいところを引き出し、交流を促進することによって、本人が予想もしなかったような成果を導こうとする人。

ファシリテーター自身に、突出したリーダーシップ力やアイデア力が求められる訳ではありません。
むしろ、おっちょこちょいで未成熟な「普通の人」がいいらしいです。

つまり、ファシリテーターは、初めから、議論の主導権を握ろうとも、思い通りにことを進めようとも思ってません。
とにかく、会議への参加者それぞれの一番いいところを引き出し、議論を深めるために、あらゆる手を尽くす人。

こういったファシリテーションの手法を企業経営などに応用させたら面白いのではないかと思います。

フォロワーシップ

「フォロワーシップ」とは、自分がグイグイと引っ張っていくのではなく、部下(選手たち)に自ら考えさせ、意見させ、行動させて組織を活性化していくマネジメント手法。

このフォロワーシップの実践家として有名なのは、サッカー岡田武史氏とラグビー中竹竜二氏です。
参考:サッカー岡田武史氏とラグビー中竹竜二氏、2人から学ぶ「フォロワーシップ」というマネジメント手法

岡田さんは、2010年W杯でベスト16という成績を残した日本人監督しては名将中の名将。
中竹さんも、早稲田大学ラグビー部を2年連続で優勝に導いている凄腕監督です。

この二人に共通しているのは、選手たちに自ら考え行動させる余地を与えることに主眼を置いていること。

それをするのに、カリスマ性やほとばしるオーラなどはむしろ邪魔になる。
選手たちの可能性を出来る限り拓くために、自身の「未成熟さ」さえも利用する。
精神的支柱であるべき監督が「監督に期待するな」と選手に言い放つ。

Presidentのサイトに掲載された「日本一」早稲田ラグビーは フォロワーシップの勝利であるという記事を読んですごいと思ったのが、中竹監督は、チームのキャプテンにさえも未成熟さや理不尽さを利用させるそう。
キャプテンは自ら「チョ~他力本願」という姿勢で、初めから仲間たちに依存しまくる前提でいる。
そんなリーダーシップ力のないキャプテンを尻目に、メンバーは一人立ちするようになる。
現に、本当の意味でリーダーシップを取っているのは、キャプテン以外の選手たちだそうです。

リーダーシップを取るべき人は、普通であればキャプテンの一人だけのはずですよね。
でも、中竹監督のチームでは、実質的にリーダーシップを取っているのはキャプテン以外のメンバー数人なんです。
しかも、監督もリーダーシップを取る気がない。笑

「フォロワーシップ」と呼ばれるこの型破りなチーム運営は、確かに早稲田大学ラグビー部を2年連続優勝に導きました。

もちろん、強力なリーダーシップ力を持ったトップがワンマンで残した実績の方が圧倒的に多いはずです。
ただ、このフォロワーシップに対して何よりも希望を感じさせるのが、仕掛け人である監督や経営者が特別な能力を持っている必要がないということ。

このフォロワーシップの哲学を身につければ、カリスマ性やオーラがない僕にもあなたにもきっと出来る!

こうやってあらゆるグループや組織の経営方法が変わっていけば、生産性も飛躍的に向上すると思うし、何より、想像もしなかった新たなイノベーションが各地で次々と生み出されるようになるんじゃないかと思います。

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