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映画「第9地区」に関する一連のつぶやき

「第9地区」は、新人監督、無名俳優、完全オリジナル脚本など、低予算で製作され、ほとんど当たる要素がないにも関わらず、最終興収1億1500万ドルを超える異例の成功を収めた映画。映画でも住宅設計でも何でもそうだけど、それに関わる人たちがどれだけ魂を込め、主体的に関わるかなんだと思う。

「第9地区」を観た。二度目。一度目は映画館で何も知らずに友達に誘われて観たら、ほとんど話の内容が分からず、トラウマになるくらい気分が悪くなって帰ってきた。だけど、今回、落ち着いて観てみて、大分評価が変わった。あの気持ち悪いエイリアンに対して感情移入するようになるとは思わなかった。

エイリアンが出てくる映画は、大抵、エイリアンを未知の手に負えない存在と描くのが常だった。「第9地区」のユニークな点は、エイリアンを差別の対象とする弱い存在と見ること。そして、強烈な皮肉をこめて、差別をすることがいかに無益なことかを伝えている。

「第9地区」の暴力的な表現には、強烈な皮肉が込められていると思った。フィクションとは言え、僕たちはあれを否定しきれないと思う。南アフリカでアパルトヘイトがあった時、白人たちはきっと黒人たちをあんな風に見ていた。それを現代に置き換えると、本当にあんな絵になるのかもしれない。

あからさまな人種差別を行っていた人が、徐々に差別される側の姿に変わっていったらどうなるか?「第9地区」はそれをとてもユニークな方法で描いている。「悲劇だけでは必ずしもない」というところがポイント。差別される側にしか至れない境地は確実にある。

指切った・・・

包丁で指を切ってしまった。料理してる時は気をつけてるから大丈夫だけど、皿洗いをしてる時って結構雑にやるから危ないんだなぁ。久しぶりに自分の血を見た。痛かった。
この前、北野武のBrotherを見たけど、指を詰めるとか切腹とかって考えられないな・・・兄貴の為に死ねるのも・・・あの映画はかなりバイオレンスだ・・・兄弟の契りとか友情とかを引き立たせる為には、過激な演出は必要なのかもしれないけど、それを僕らがどう受け止めるかが問題なんだと思う。フィクションの血を見ただけで、”痛い”と感じるか”痛くない”と感じるかで大分違うと思う。”痛い”と感じれば、他人が傷ついた時に同じように”痛い”と感じられると思うし、その逆だと、他人が傷ついたり傷つけた時に何も感じないんだと思う。
影響を与える側も大変だと思うけど、影響を受ける側もちゃんと責任を持って影響を受けなきゃいけないなと思った。