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映画「第9地区」に関する一連のつぶやき

「第9地区」は、新人監督、無名俳優、完全オリジナル脚本など、低予算で製作され、ほとんど当たる要素がないにも関わらず、最終興収1億1500万ドルを超える異例の成功を収めた映画。映画でも住宅設計でも何でもそうだけど、それに関わる人たちがどれだけ魂を込め、主体的に関わるかなんだと思う。

「第9地区」を観た。二度目。一度目は映画館で何も知らずに友達に誘われて観たら、ほとんど話の内容が分からず、トラウマになるくらい気分が悪くなって帰ってきた。だけど、今回、落ち着いて観てみて、大分評価が変わった。あの気持ち悪いエイリアンに対して感情移入するようになるとは思わなかった。

エイリアンが出てくる映画は、大抵、エイリアンを未知の手に負えない存在と描くのが常だった。「第9地区」のユニークな点は、エイリアンを差別の対象とする弱い存在と見ること。そして、強烈な皮肉をこめて、差別をすることがいかに無益なことかを伝えている。

「第9地区」の暴力的な表現には、強烈な皮肉が込められていると思った。フィクションとは言え、僕たちはあれを否定しきれないと思う。南アフリカでアパルトヘイトがあった時、白人たちはきっと黒人たちをあんな風に見ていた。それを現代に置き換えると、本当にあんな絵になるのかもしれない。

あからさまな人種差別を行っていた人が、徐々に差別される側の姿に変わっていったらどうなるか?「第9地区」はそれをとてもユニークな方法で描いている。「悲劇だけでは必ずしもない」というところがポイント。差別される側にしか至れない境地は確実にある。