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第27話 ロサンゼルス観光ツアー開始

サンディエゴのサンタフェ駅からアムトラックに乗り、特に問題なくロサンゼルスのユニオン駅で下車後、この日会う予定のヤトミさんに公衆電話から早速電話してみた。もうこの頃になると公衆電話からの通話はお手の物だった。

この時ヤトミさんはまだ仕事中で、あと15分くらいで終わるから、終ったらすぐ僕のいるユニオン駅まで迎えに来てくれるとの事だった。

時計を見ると午前中の10時頃で、この時間に仕事をしているという事は、相当迷惑な時間帯に呼び出してしまっているのではないかと心配になり、せめてバスか電車でもうちょっと近くまで行くと言おうと考えた。だが、よくよく考えてみると、僕の方はロサンゼルスの地理に疎くて携帯電話を持っている訳でもなく、僕がうまく待ち合わせ場所に行けなくて迷惑をかけてしまう恐れもあったので、素直に迎えに来てもらうことにした。

待ち合わせ時間まで1時間程のフリータイムが出来たので、ユニオン駅から歩いていけそうなリトルトーキョーに行ってみる事にした。

リトルトーキョーはアメリカ最大の日本人街で、日本人向けの銀行や病院、弁護士事務所なども多いらしいが、極めて治安の悪い地区と隣接しているらしく、日本人街だからと言って決して油断できないらしい。

そんなこんなで僕はリトルトーキョーに向けて歩き出した訳だが、「適当」且つ「方向音痴」という僕の性質が祟ってしまい、今一場所が分からぬままぐるっと回って元のユニオン駅に戻って来てしまった。

こんな自分が情けないなとも思ったが、こうやってぶらっと街中を何となく歩くのも良いなと思った。

待ち合わせ時間近くに再びヤトミさんに電話をしてみたが、仕事が思ったより長引いてしまっていたようで、結局さらに1時間後の12時に待ち合わせとなった。

また1時間ほどフリータイムが出来た事により、リベンジの絶好のチャンスが訪れ、再びリトルトーキョーを目指す事にした。今度は計画的にガイドブックで方向を確認していたので、見当違いな方向に向かうことなく無事にたどり着けた。

リトルトーキョーに着いたは良かったのだが、思ったよりずっとしょぼくてがっかりした。僕が行ったのはジャパニーズ・ビレッジ・プラザという小さな商店街だけだったが、そこは全く東京じゃなく、外国人から見た間違った日本のイメージの集大成という感じで、果たして、もっと奥地に行ってみれば同じように感じずに済んだのだろうか・・・