スティービー・ワンダーは、小さい頃に、学校で実験用のネズミが逃げ出した時に、盲目とはいえ、そん並外れた聴覚を見込まれて、先生に探すように頼まれたときから、新しい人生が始まったらしい。

障がい者だからと言って、役立たずだと決めつけてはいけない。それは道徳的にいけないのではなくて、自分たちが損をするから。スティービー・ワンダーが、小さいとき、先生にその並外れた聴覚を、才能として見いだされなかったら、あの偉大なミュージシャンは生まれていなかったかもしれない。

役立たずだと決めつけて放っておくことは、道徳的にというセンチメンタルなものでなく、自分たちにとって具体的な損失になる場合が確かにある。第一歩を踏み出すきっかけを与えてあげるだけで、大化けする可能性は十分ある。

あの黒澤明監督も、子供の頃は出来損ないでかなり差別されたりしていたらしいけど、ある先生が図画の才能を褒めた事がきっかけで最終的に伝説的な映画監督になったと聞いた。たった一言で、ここまで人間が変われるってことが現実にある。

今は、気が遠くなるほどこの世界は問題が山積していて絶望感を感じずにはいられないけど、こうやってお互いに可能性を信じ合い、拓き合っていければ、必ず世界は変わる。