僕は奇跡体験アンビリバボーという番組が大好きだ。
通常は番組の半分が特殊な殺人事件を扱っているが、もう半分は今まで実際に起こった「奇跡」を扱っている。
僕はこの番組後半の「奇跡」に毎回感動して、時には涙することもある。
今日は、「脳腫瘍に打ち勝った子供」の物語だった。

僕達は、イメージを強く持てば、その通りになる。
僕達は想像を絶する悲しみや不安によって命が絶たれる事がある。
例えば、いつも一緒で、それが当たり前だった姉妹がいた。
一緒に道路の歩道を歩いていたが、ふとした拍子に妹が道に飛び出し、車に引かれてしまった。
即死だった。
姉は声も涙も出ないほどのショック状態で、家に帰り、両親が泣いている間も涙も出せずに一点を見ていた。
次の日、何時になっても起きてこない娘を心配し母親が見に行ったところ、娘は既に冷たくなっていた。
自分がいながら目を離した隙に事故を起こさせてしまったという想像を絶する重い責任を感じていたのだろう。
話変わって、活発でとてもユーモラスな男の子がいた。
病気になるなんて思いもよらないほど元気な男の子だった。
だけど、病気は突然やってきた。
脳腫瘍だった。
既に症状は進行し、手術も出来ない状態だった。
医師は両親にその男の子の余命1年を宣告した。
両親は知り合いの臨床心理学者に息子を託した。
彼女は、まず「病気のイメージ」と「好きなもの」を男の子に尋ねた。
男の子は「病気のイメージ」を絵に描いた。「好きなもの」はスターウォーズだった。
一年後、男の子は両親に何気なく「驚いたな。いなくなっちゃったんだ」と言った。
両親は最初息子の言っている事の意味が分からなかった。
男の子は臨床心理学者にも同じ事を言った。彼女も半信半疑だった。
病院で検査を受けた。医師も信じられないようだった。
腫瘍が跡形もなく消えていた。
男の子は自分の病気のイメージとそれに対抗するユーモアのセンスを持っていた。
臨床心理学者はそれを見抜いていた。
彼女は毎日男の子に病気との闘いをスターウォーズに見立てて出来るだけリアルにイメー
ジさせた。
時々、病気のイメージやそれに戦っている様子を男の子に描かせた。
みるみるうちに絵がリアルになっていった。
イメージと実際に体内で起こっている事がシンクロを始めていったんだと思う。
最後には病気を克服した(すべての敵を倒した)時の瞬間まで正確に分かっていた。
僕はこれを奇跡だと思った。
だけど、これを奇跡と片付けてしまうにはあまりにもその男の子に対して失礼だと思った

これは男の子の想像を絶する努力と信念の結果だと思う。
命をかけた想いは必ず叶う。
人間は僕が想像出来ない程強いものなんだと、このとき強く感じた。
同時に、同じ人間の僕にも出来るんだと知った時、自分の中で限りないパワーを感じた。