社会的に影響力のある運動には、ネガティブな噂がつきもの。ニューヨークで始まったOccupy Wall Streetも、メディアからも含めて「主張がバラバラ」「要求が具体的でない」などと叩かれ、運動の必要性を疑問視されている。

確かに図星で、主張も要求も曖昧な部分はあるけど、この「Occupy」ムーブメントには、現在の社会や経済、政治の流れを遅らせたり止めてでも、民衆同士で時間をかけて交流し、より良い視点やアイデアを出し合って共有して、より確かな未来のための行動に結びつける、という目的がある。

僕たちは、きっと、政治的だったり社会的な活動の影響力を過小評価している。地道に就職するなどして経済的な活動をしてお金を稼ぐより、政治システムを改善し、社会的な公正さを実現させた方が、ずっと経済的に豊かになれ、生活が楽になる。仕事で手一杯で政治も社会活動にも参加しないなんて非効率。

あまりにも格差が広がり、その理由が社会的な不公正にあるのなら、一度立ち止まって、時間をかけて民衆の間で視点を出し合い、十分に審議して合意に向かわせるようなプロセスが必要。抗議活動などで、今の経済や社会、政治の流れを邪魔してでも、そういったプロセスが必要な場面は確実にある。