シアトルからバンクーバーまでのアムトラック(長距離列車)での移動中です。
笑っちゃうほど大げさに描いてみました。
多分漠然としすぎて訳分からないと思いますが・・・汗

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 アムトラックはゆっくりゆっくりと進んだ。
 車窓から窺える景色はとても美しく、その美しい景色を見ながら僕は日記を付けた。
 全く似合わないのは分かりきっているが、ブランデーを片手にこの美しい景色を堪能する事が出来たとしたら、それはまさにダンディー丸出しだと言う他なかった。
 それにしても何でこんなにも美しいのだろう。皆が美しいと口を揃えて言うのは街中の事なのかもしれないが、僕はこの郊外からも離れた素朴な自然にひどく惹き付けられた。
 雨の多い北国特有の、じめじめと重く、どんよりとした陰湿な曇り空に覆われながらも、雨にも負けず風にも負けず、力強く生きる木々達が奏でるワルツのメロディーが僕には聞こえた。そのメロディーは全体を通してどこまでも暗く悲しげだったが、時折覗かせる希望の音色が僕の心の琴線を激しく揺さぶった。
 アイポッドをランダムモードにして聴いていたところ、たまたまアモルフィスという北欧のメロディックデスメタルバンドの曲がかかったのだが、そのバンドの音とこの景色が僕の中で絶妙にシンクロした。
 美と醜の究極の対比を追及するこのフィンランド出身のバンドが奏でる音は、僕の眼前に広がるこの荘厳な光景を完全に映し出していた。
 僕はまだ北欧の国々に足を踏み入れた事はないのだが、僕は確信できた。この土地が北欧の土地と通ずるものが必ずあるという事を。