平塚市コミュの路面電車トピに対して、先日、平塚市の財政が改善されない原因について、僕の考察を書きました。(勿体ないので、こちらでもメモしておきます)
大きく分けて二つあります。
これらは、どうにもこうにも立ち行かなくなっている都市のほとんどが抱える悩みだと思います。
もちろん、これがすべてではありません。
もし、何か穴があれば教えて下さい。

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まず一つ目に、単純に、市街地を広げれば広げるほど、都市の財政支出のほとんどの分野で費用がかさむということです。

これは、自動車中心の社会のほとんどで起こっていることで、インフラや駐車場の整備・維持の費用に加えて、各種ライフライン(電気・水道・ガスなど)の整備・維持や、福祉、衛生、消防、警察、公共交通などで莫大な金額をかけて行われてきているはずです。
今後、今までのペースで新たに開発が行われないにしても、コンクリートの地面をこれだけ増やしてしまったというだけでも、これからの環境的な予期できないコスト(自然災害など)に大きく響くでしょう。
交通事故も増えて、その後始末でもコストが相当かかっているはずです。
例えば、元々の市街地に住んでいた人は、市街地をいくら広げても自分の生活は変わらないのに、払う税金がどんどん増えていくという、何とも納得できない実態が浮かび上がってくるんです。

これだけ莫大なコストをかけて、経済的に採算が取れていると思いますか?
実は、これが壊滅的な結果であって、市街地を広げても、住宅地ではあまり生産的な活動が行われないので、経済的な効果はほとんどありません。
しかも、郊外の快適な暮らしを得たと思えば、逆に、凶悪犯罪が増えて、隣人に怯えるような、とても快適とはいえない暮らしになっているでしょう。
実は、市街地を広げて維持するコストに比べれば、公共交通の強化(LRTとは一概には言っていません)のコストなんてちっぽけなものなんです。
何故、公共交通の投資に対して採算が取れるかどうかの議論にこんなに厳しいのに、自動車や郊外の暮らし中心の投資に大してはこんなに寛容なのでしょうか?
どこかで流れを変えなければ、引き続き、環境的なインパクトも含め、無駄なコストがかかり続けることになります。

これが一つ目です。

二つ目の原因のキーワードは、「グローバリゼーション」です。

日本は、もはや、グローバル経済の一部に取り込まれたと言われています。
去年のアメリカ発の経済恐慌の煽りをこれだけ受けてしまったというのがその証明だと思います。
その影響は、平塚市にもあったはずです。
ということは、平塚市も、もう経済的にどっぷり世界と繋がってしまっているんです。

問題は、市民が行っている経済活動で、平塚にどれだけお金が残るかなんです。
小さな範囲で考えれば分かりやすいと思うんですが、平塚の多くの市民が、横浜や東京まで社員として働きに行っていると思います。
この時点で、それぞれが会社から給料をもらっていると思いますが、実は、利益はしっかりと会社に絞り取られています。
実は、これも平塚としては大きな損失なんです。

しかも、給料を持ち帰った市民が平塚で買い物をしなかったら、それでまた平塚からお金が逃げることを意味します。
さらに、平塚で買い物をするにしても、全国規模のチェーン店や、外国製のものを買ってしまえば、それはそれで平塚に残る額も減ります。

それでいて、平塚市では、観光分野での強化が弱くて、外から人も呼べていないですよね。
現時点では、みなさんが言うとおり、七夕の時くらいです。
でも、実は、僕個人の感想としては、今住んでいるポートランドより、平塚市の方が、観光資源に恵まれていると思っています。

こうやって、いまや、平塚を含めた弱い都市からは、お金が逃げ続けてお金がなくなっているんです。
日本は、国際競争力が弱いので、むしろ、平塚市からお金が逃げていくどころか、それが海外にどんどん流れていってしまっているのです。

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やはり、将来的に、補助金や市民負担以外に、平塚市の財政状況を立て直してLRTへの投資が出来る可能性を示さない限り、LRTの自由な議論は許されないようです。
もうちょっとでやっと、これらの原因の対処法(お金を引き込む流れ)についての僕の考察まで書けそうです。