「用意されている文化」より「創る文化」

東京は、バカげたほど巨大な都市圏だ。仕事や遊び、買い物などの経済活動のために、その都市圏の規模で毎日移動をしてる人が多いけど、これは本当に無駄が多いことだと思う。本当は「自治体」くらいの規模で人々の移動が済むのが好ましい。もっと言ってしまえば、「歩ける距離」が理想。 

歩いて仕事に行けて、歩いて飲みにいけて、歩いて買い物にもいける。確かに、東京にしかないものも多いけど、自分の近所でもっと面白い文化を独自に築くことは十分可能なんだ。 

東京って、特に、頭を使わなくても楽しめてしまう装置で溢れている。あるから使ってしまい、それに依存するようになってしまう。だけど、そこで用意されている選択肢って、豊富なようで、実は限られている。何でもあるようで、実は、無いものって沢山ある。 

東京って、一見、自由なようで、自由になりきれないと思う。クリエイティブな雰囲気なようで、なかなか殻を敗れない世界だと思う。「赤毛のアン」風に言うと、東京には、想像の余地がほとんど残されていないから… 

ポートランドに住んでみて、アメリカン•ドリームなどに象徴されるアメリカの一般的な価値観や文化が、いかにつまらないものなのかを思い知らされる。ポートランドのローカルで独自の価値観や文化は、ほんと多彩でぶっ飛んでて、何しろ面白い! 

「東京」にも同じことが言えると思う。日本にとって、東京はすべてではないし、東京の文化が一番という訳でも最先端という訳でもない。 

下手に東京の文化に囚われてしまうと、自分の可能性を制限することになる。逆に、地方でも、人々が団結して独自に文化を築いていけば、東京よりずっと面白くなる可能性は十分ある。 

いいとこに移り住もうとする人より、今居る場所をいいところにしようとする人が増えれば、きっといろんなことが変わってくると思う。 

「今いる場所にどのくらい可能性があるのか」を見極める能力はとても重要。自分の地元が好きになれないのは、きっといろんな固定観念が邪魔しているからだと思う。遠くの知らない誰かが作った文化がいくら良く見えても、自分が主体的に関わって生まれた文化の方がきっと面白い。