先日、上野の東京都美術館で行われている、ima(International Modern Art Exposition)展という絵の展示会を観に行きました。

絵の知識のない僕がふらっと行くような場所ではなかったのですが、そのコンクールで、友達が出品して見事に優秀賞を勝ち取ったということで、彼の案内で観にいきました。

彼は、美術大学を卒業し、働きながら画家を目指すプロの画家の卵です。

彼とは今の職場で働いていたことがあり、その後も連絡を取っていて、数ヶ月前に行われた神奈川県の県展で入賞を果たした時は、入賞式まで観に行きました。

僕は、彼がこうして大きな舞台で活躍し続けてくれていることが本当に嬉しいんです。

1年以上前の話ですが、彼は、僕の玉突き交代要員として、僕が常駐している会社の職場にやってきたのですが、その数ヶ月後に、『職場の人間関係』が原因で職場を去っていきました。

『職場の人間関係』って良く聞きますが、多くの場合、この一言で片付けられないケースが多いのではないかと思います。

彼のケースは、僕がすぐ近くで見ていたので、それが、どれだけ複雑で入り組んでいて、過酷で理不尽なものだったかが良く分かっていました。

チーム一丸となった、ほとんど「いじめ」と言ってもおかしくないような陰湿な環境の中、彼は居場所を失っていき、彼の精神は徐々に崩壊に向かいつつありました。

他のチームのメンバーといえば、僕の母親くらいの歳の女性を始め、僕より歳も上だし、職務経験も豊富な人たちです。

そんな大の大人達が、状況を正しく受け止められず、彼の行為すべてを否定し、ある人は他人事のように自分がなるべく関わらないように黙認していました。。。

たとえ彼が良い事をしてもカウントされることはなく、彼のしたミスだけが、イライラとストレスと共にカウントされていくイメージです・・・汗

確かに、彼は仕事が出来るとは言えませんでしたが、僕が見る限り、そこまで致命的だとは思えませんでした。

現に、今、もうちょっとでちょうど1年になる彼の後任が、同様の状況を迎えています・・・汗

僕は僕で、その頃、新しいチームで僕のキャパを軽く超える仕事を抱えていて、自分のことでいっぱいいっぱいになっていて、それどころではありませんでした・・・

彼の精神が極限状態を迎えた頃、僕は彼と話をしました。

定時後7時過ぎに話を聞き始めて、やがて、彼は、涙と共に胸にしまいこんでいた想いを語り始めました。

当時、僕は、連日の残業で極度の睡眠不足に陥っていて、僕自身、極限状態を迎えていましたが、笑いもせず、嫌な顔もせず、真剣に彼の話を聞きました。

いつしか、熱くなってきて、僕は、無我夢中で彼を激励していました。

こんなにも、誰かの為に真剣になれたのは、僕にとって初めての経験でした。

気付いたら時計は11時を回っていました。

その日、彼が帰った後、僕は夜中の3時過ぎまで会社に残り、残っていた作業をこなしました。

その後、僕は、会社に働きかけ、出来る限り円滑に彼の交代をサポートしました。

当時の僕の行為が、今の彼の活躍にどれだけ影響を与えているのかは分かりません。

でも、確実にいえることは、当時、彼を激励したことにより、『僕が』モチベーションを取り戻し、気持ちを強く持ち続ける事が出来たということです。

そうでなければ、当時の過酷過ぎる勤務状況に押し潰されていたかもしれません・・・

もしかしたら、彼を激励すると共に、僕は、自分自身にも励ましを送っていたのかもしれません。

そして、今では、僕は、彼の活躍に励まされています。

このように、『激励』には、確実に、「相手」に対してだけでなく、「自分」に対しても、精神的な作用があります。

皆さんも、騙されたと思って、友達が悩んでいたり苦しんでいたら、精一杯、激励してあげてみてください。