■「むかつく」発言の裁判員「大人げなかった」
(読売新聞 – 11月20日 21:13)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1027475&media_id=20

個人的に、このニュースを読んで、人間の社会におけるごく自然な現象だと思いました。
僕らのいる社会では、こういった現象が起こりにくい社会になっていると思うんです。
こういった、人に対してムカつくことなんて腐るほどあるはずなのに、そういった嫌なことを避けて通れてしまう社会になっていると思うんです。

以前、この裁判員制度に対して僕の思うところを書きました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1247131378&owner_id=2247284

恐らく、こういった裁判員制度でもなかったら、例の裁判員の方は、こんなにもムカつく人間に出会うことは生涯なかったかもしれない。
これだけムカつく人間がいるということを知らなければ、社会を変えるモチベーションなんて起こらないと思います。

最近、アメリカの公民権運動の一部である、フリーダム・サマー(Freedom Summer)についての本を読みました。
このムーブメントでは、1960年代初めに、アメリカ北部の白人学生が、南部の黒人の投票権を確実にするために、南部に集結しました。
それまで、何の不自由もしていなかった2000人もの白人学生が、黒人の側に立ち、黒人と同じように差別され、暴力を振るわれました。
そのボランティアの学生たちは、このような衝撃的過ぎる経験をして覚醒し、その後もさまざまな政治的な社会運動を起こして行きました。
この経験をした学生とそうでない学生では、その後の人生に信じられないほどの違いが生じたそうです。

ここでポイントなのは、ほとんどのボランティアの学生が、元々は平均的な学生だったということです。
UC Berkeleyでカリスマ的にに学生運動を指揮したMario Savioも、元々は平均的な学生だったそうです。

そう、僕たちも、今は平均的な人間であっても、こういった経験をすることにより、自分の足で立ち上がり、社会を具体的に変革する活動を繰り広げられるんだと思います。
今の社会構造的に、いろんな権力やいろんな人の圧力や思惑が邪魔して、そういったきっかけが作りにくいだけだと思います。
そういった意味だと、この裁判員制度は、一般市民がそういった自分とは全く違う人びとに接触することが出来て、自分に変革を生めるような経験が出来る絶好の機会だと思います。

こういったシチュエーションで「ムカつく」という感情が沸き起こるのは、ごく自然な反応だと思います。
全く負の出来事ではなくて、大きな大きな前進の出来事だと思います。
こういった反応は人間社会において全く自然な現象であって、多様な人々の間でこういった現象が活発になってはじめて、社会が正しい方向へ動き出すのだと思います。