3年半務めた会社を5月に退職し、最近、再就職が決まりました。

まだ創業して10年以内のベンチャー企業ですが、従業員は既に100名を超えて成長期にある企業です。

中目黒や代官山というスーツ姿の人があまりいない場所にオフィスがあります。

「あれ?脱サラしてフリーランス・起業を目指してるんじゃなかったっけ?」

と突っ込んだ人もいると思います。(大部分は関心が無いとは思いますが…)

実は、当の本人もこんな結果になるとは思ってませんでした。

でも、多分、こうなってすごく幸運なことだったのだと思います。

思い通りにいかなかったのは事実

脱サラの目標は達成されなかったのは事実です。

最初は張り切って自分への投資をしたり、いろんなつながりを作ろうと行動して見たりしましたが、いろんなことで無力感を感じて挫折して来たのも事実です。

その他、いろいろな背景があって、いろいろな葛藤があって、現時点では起業は難しいと判断しました。

ただ、現時点での起業は諦めたものの、フリーランスで脱サラを目指すことも出来ました。

でも、結果的にフリーランスを目指すより、サラリーマンに戻ることになりました。

会社を辞めた理由と、また会社員に戻る理由

以前、前職の会社を辞めた理由を以下のように書きました。

僕が会社を辞めてフリーランス・起業を目指す4つの理由

ここで紹介した4つの理由について、一つ一つに今のコメントを書いて行きます。

業務量が際限なく増えていく

これについては、確かに前職は酷かったし、多くの日本企業で問題になっていることだと思います。

「どうせ日本企業ってそういうもんだ」って固定観念があったんですが、必ずしもそうでは無さそうです。

忙しいは忙しいと思うんですが、従業員を監視したり縛りつけたりせずに、信用して自由にさせることで生産性を上げて業務負担を下げようという哲学を持ってる会社は日本にもあるってことが分かりました。

そういうカルチャーでないとサラリーマンに戻る気は無いんですが、スカウトされた企業がたまたまそういう会社だったんです。

一生続けていくような業務内容ではなかった

これについては、結局は前職と同じ情シス担当の仕事なので、妥協になってしまうかもしれません。

そもそも日本ではサラリーマンには向いていない

「どうせ日本企業ってそういうもんだ」って固定観念があったんですが、固定観念に過ぎないかもしれないと思い始めました。

確かに、前職の企業で感じていた以下のような違和感は、日本の多くの企業特有のものだと思います。

  • 達成したことより失敗にフォーカス
  • 減点主義でイノベーションが生まれにくい空気
  • 上司のマネージメント力の欠如
  • 労働者より圧倒的に会社の方が強い
  • 会社の目標達成の為に従業員を従属させ疲弊させても構わない
  • 社員に独自に会社とは別のインプットを確保する余裕を与えることの価値が分かっていない
  • SNSは禁止で個人のブランド化は不可能

それに対して、入社予定の企業の文化はこんな感じで、ほんとびっくりしました。

  • 従業員を信頼し、自由にすることにより生産性を上げる
  • 経営者がトップダウン以外のいくつかのフラットなコミュニケーションを真剣に取り入れようとしている
  • 意味のないルールや古い習慣には縛られない
  • 会社と社員のカルチャーのフィット感を大事にするため、採用前に代表を含めて6〜7人とじっくり話す機会を設ける
  • Serendipityのような「余白」や「遊び」を大事にして、「予定調和」なんて退屈な目標は目指さない
  • 在宅勤務よりも「オフィスに集まる価値」を高めるために、コワーキングスペースのデザインを取り入れながらオフィスレイアウトが進化し続けている
  • SNSなどでの個人のブランド化は十分可能

従業員も代表も僕より若く、これくらいリベラルなカルチャーがあればやって行けるかなと思いました。

現に、Wantedlyに載せてた情報だけで、履歴書や職務経歴書も別途提出してないし、5回にわたる面接のためのオフィス訪問で、一度もスーツで行ったことがなかったです。

というか、6名の面接官のほとんどがTシャツで出てきて、最終の代表面接ではTシャツと短パンで出てきて、僕もTシャツとジーパン、スニーカーで臨みました。笑

他にやりたいことがある

現時点での起業を諦めた今、起業してでもやりたかったことをやるのに、フリーランスもサラリーマンもどちらも難しいし、条件によるのかなと思いました。

もし、やりたいことに近いことをやっていて、十分にリベラルなカルチャーがある企業であれば、フリーランスより条件がいいかもと。

ラッキーだったのは、表現の違いはあるけど、会社の理念が「コミュニティ開発」そのもので、事業内容もとても関心のあるものばかりで、自分のやりたかったことがこの会社で出来そうな気がしてます。

もちろん妥協も沢山ありましたが、自分が持てる選択肢の中でベストな選択だったと思ってます。

「予定調和」を目指さなければ「思い通り」以上の結果に行き着けるかも?

四十路を目前にして次が決まっていないのに会社を辞めるなんて無謀だと感じた人も多かったと思います。

まぁ、僕はいつでも会社を切れる準備(自分をアップデートし続けること)をしてきたので、そんなに難しいことでは無かったです。

でも、そうやって寄り道や遠回り(?)をしてみて、「脱サラ」という目標が達成されなくなった今でも、不思議なほど想像もしてなかった良い結果に行き着いたと感じています。

前職の経験で「サラリーマン」というものにすごくアレルギーがあったのですが、サラリーマンとして自分を「活かす」「ブランド化する」「アップデートする」ということが可能な働き方もあり得そうな手応えがありました。

自分の存在意義的に、フリーランスとして独立するより、「サラリーマン2.0」を体現した方が意義がありそうな気がしてます。

そういった意味で、寄り道や遠回りをしたことで、想定外のワクワクする方向性が見えてきた形です。

入社日はお盆明けでまだ先なのですが、実はすごく楽しみです。