近年急増しているという「キレる若者」の中には、爆発した後に、謝りたかったのにうまく伝えられずにまたキレる場合もあるらしい。そういうケースなら、コミュニケーションの訓練を地道に繰り返すことで何とかなるはず。

確かに、取り返しのつかないくらいの大爆発を起すまえに、周りに迷惑をかけても、小さな爆発をこまめに起した方がいいと思う。その為に、家族を飛び越えて、社会全体がそういった迷惑に寛容になる必要があるはず。

「キレて爆発し、落ち込み、引きこもり、そしてふたたび爆発」を繰り返していた河崎寛さんが、最後の「大爆発」を起こし良くなり始める転換期を持てたのは、キレて家を放火しようとした時に、泣きながら後ろから羽交締めにする父親を見て、「傷ついている父親」に初めて気がついたことだったそうです。

子供がキレて爆発することを恐れて、何かを要求される度に震え上がり、子供の言いなりになるしかない親の気持ちは、少しだけ分かる。親子という関係じゃないけど、似た経験をしたことがある。僕自身が気が狂ってしまいかねなかったけど、結果的にその経験は僕を強くしたと思う。

専門家でもない僕があれこれ言うべきではないのだけど、うつ病の人の落ち込みは、ほとんどの場合、自己中心的な範囲での落ち込みだと思う。河崎寛さんのように、自分を飛び越えて他人にまで意識が及んだ時の「更なる深い落ち込み」が大きな転換期を生むのではないかな。

現に、うつの傾向がある僕が、とてもいい状態を保てているのは、「自他共の幸福」を常に意識し行動しているからだと勝手に自分で分析している。