当時、この映画が上映されてた頃、タイトルを一目見て、これは絶対「エモ(エモーショナルの意)くて面白い」という確信があった。
でも、当時は映画館に行く習慣がなかった為、見に行かなかった。
で、確か、何らかの方法でビデオをレンタルして見たんだけど、その時は、そんなに面白いとは思わなかった。
今度はDVDで再度レンタルして観てみたんだけど、やっとこの映画のエモーショナルな面に気付けたと思う。

この映画には、受け止め方によって、主人公が変わると思う。
普通で言ったら、コーチ2人か、ゲリーかジュリアスだろうけど、意外と牧師だって最後の一番おいしい場面に点を決めたし、ロニーだって、ピーティーだって重要な人物だったと思う。
でも、僕は意外と、数回しか出てこないエマ(ゲリーの彼女)が主人公でもおかしくないんじゃないかと思う。
彼女の黒人を人として認めないって気持ちは「絶対」であったはずなのに、その「絶対」という壁は崩れ去り、互いに人間として向き合える「可能性」を見出す事が出来た。
個人的に、この映画で出てくる人物の中でも、その壁はすごく厚かったと思う。(中には最後までひねくれてた人物もいたけど・・・)
この心の動きはすっごくダイナミックで、僕の心の琴線に触れた。
頭で理解するより前に涙が止まらなかった。。。
この映画が実話だっていう事実も興味深い。
もちろん、映画の為に肉付けされた部分も多々あると思うけど、アメリカの歴史が動いた瞬間を、この映画を通して垣間見れた気がする。
僕たちは、未だに人種差別を繰り返している。
人種差別に限らず、いじめや虐待、偏見、戦争・・・と、相手を人間として見れない(向き合えない)人が未だに沢山いると思う。
それは、僕たちが、相手に対して、「絶対」相手を人間として見れないと勝手に信じてるからだと思う。
映画の話を引き合いに出す程、説得力のないものはなかなかないけど、僕は、それが「絶対」ではない「可能性」はあると思う。
僕たちは、時代という巨大な波に飲み込まれていて、真実が見えないだけで、もしかしたら、40年後、50年後に、それらすべてが過去の事だったかのように映画化されているって事も、僕は想像できる。
まるで、この映画で表現されている執拗な黒人への差別が、過去のことだったと思えるように・・・