みなさんはもう映画のポニョを見ましたか?
日本人の学生グループが上映会をしてくれて、僕は今日やっと見れました。
予想していた以上にいい映画だと思いました。
正直、DVDが欲しいです。笑

この映画を見終わった時に、何故か、「District 9」という映画と比較してしまいました。
アメリカ人の友達に誘われてこの映画を観に行ったんですが、見終わった時には最悪の気分になっていました。
何せ、血なまぐさすぎて。。。

その時感じたのが、アメリカ人の興味が向かっている先はこれなんだということです。
個人的に、サイエンス・フィクションというジャンル自体がひどく嫌いなんですが、この映画は最上級の嫌悪感を感じました。

何故、この映画とポニョを比較したのかと言うと、この二つの映画がすごく対照的なものだと感じたからです。(フィクションという点では同じですが)

District 9は、自分たちの平凡で面白みのない現実の外に刺激を求めるアプローチだと思います。
アメリカの多くの映画が、他の映画と差別化を計るためか、過激になったり、何か極端になったり、現実とは全く別世界のところに何かを求めようとしていると思います。

でも、ポニョは、現代人が何も無いと感じるところからすべてを見出そうとするアプローチだと感じました。
平凡な田舎の暮らしであったり、おとぎ話だったり、みんながもう飽き飽きしてしまっているところから、素晴らしい価値を引き出していると思います。

あと、僕が勉強していることに絡めて…

□違いを受け入れること
映画の中で、人面金魚がいきなり現れて、鴨の足みたいなのが生えてきたり、人間になったりしますが、それほど驚くこともなく話は続きますね。
最後には、主人公の少年が、金魚だった過去のある少女と何のためらいも無くつき合う(?)ことになります。
普通だったら、こんな話は馬鹿げていると感じそうですが、僕には、それがそれほど不自然に感じられませんでした。
この点、監督がすごく工夫を凝らした点ではないかと思います。
それだけに、「違いを受け入れること」が、一つ、大きなテーマだったのではないかと思います。

District 9は、むしろ、絶望的なくらい、違う者同士憎しみ合い、違いを拒絶する映画だった気がします…汗

□ローカル
また、壮大なスケールでストーリーを肉付けするより、この映画は、ローカルに拘っていると思いました。
もちろん、田舎は田舎でも、この映画の舞台になっている場所(鞆の浦?)はとても魅力的なところなんですが、自分のいる場所に目を向けて、もう一度何かを探してみようというメッセージもあったんじゃないかと思います。

District 9は、グロテスクなエビ型の宇宙人が出てくる時点で、もう現実から大きくはなれていると思いました…

□災害から生まれる価値
さらに、この映画は、嵐や津波などの自然災害に遭って、町が壊滅的な打撃を受ける訳ですが、そんな中で、人々はお互いに助け合い、励まし合い、むしろお互いの絆が深まるということも描いていると思います。
ハリケーン・カトリーナを始め、多くの自然災害を受けた都市において、こういった現象が起こったそうです。
だからといって、災害をあえて起こせなんて言いませんが、僕たちは、そういった苦しく辛い状況の中だからこそ、人間らしい感覚が持てることもあるのだと思います。

District 9は、そんなことはおかまいなしだった気がします。。。

ということで、District 9と比べて、ポニョが一層素晴らしく感じられました。
また機会があったら観てみたいです!