ぷちひらつか2012 〜キッズビジネスタウンひらつか〜

2006年から毎年開催されているという「ぷちひらつか」が今年も行われる。

  • 日時:8月5日(日) 10:00~15:30(受付9:20~)
  • 場所:平塚商業高校

「ぷちひらつか」は、平塚の青年会議所が主体となって取り組んでいる、子どもたちによる子どもたちのための仮設社会のこと。子供達がその仮設スペースの中で自由に社会を形成し、失敗を含めたプロセスを大人たちが温かく見守る、という試み。原型は、ドイツの「ミニ・ミュンヘン」という取り組みにあり、日本では、佐倉市の「ミニさくら」や千葉商科大学の「キッズビジネスタウン」などが有名。
原型となっているドイツの「ミニ・ミュンヘン」について、以前、ミニ・ミュンヘン研究会の方が編集したドキュメンタリー映像を見たことがあり、衝撃を受けたことを覚えている。その流れが、ここ平塚にも来ているということに、個人的にとても嬉しく思った。
ミニ・ミュンヘンとは、7歳から15歳までの子どもだけが運営する「小さな都市」。8月の夏休み期間3週間だけ誕生する仮設都市で、ドイツのミュンヘン市ですでに20年以上の歴史があるそう。
この仮設都市のシステム上、一番工夫が施されている点は、どれだけ大人が干渉しないで済むかという点だと個人的に思った。この「良く出来てる」っていえるものを、子どもたちが自らの力で自由に創り上げるのだ。キーワードは「子どもを信頼する」ということ。
市民権を得る条件(少しだけの仕事と勉強らしい)を満たして市民権を得た後、自分の好きな仕事を見つけて働くと、「ミミュ」というお金がもらえる。子どもたちは、コックさんになったり、タクシー運転手をしたり、花屋さんになったり、デパートの店員、デザイナー、アナウンサー、新聞記者、教員、そして公務員や議員さん、市長さんなど自由になれる。
新聞の発刊は、実際にタイプライターのようなもので行われていた。建築関係についても、実際の人(大人?)を雇って行われていた模様。定期的に選挙を行い、候補者は本物さながらの演説をする。(子どもがですよ!)犯罪を犯したり、何かで訴えられれば裁判が開かれる。何か不都合なことが起これば、デモのようなものも起きる。
面白いところは、大人にとって思わしくないことを子どもたちがしだしても、それを止めずに、子どもたちがどう解決していくのか、そのプロセスを大人たちが温かく見守るところ。
例えば、一部の子どもたちが、金儲け目的で、窓のないカジノを建設しようと企てたことがあった。この時、議会で議題にあがったそうだが、この時は、賭博であるカジノの建設まで禁止することはせずに、決められていた建築基準法(?)で、窓をつけることで建設が許可された。
また、副市長の女の子のプロジェクトで、画家に絵を描かせて、その絵をどこかの建物内に飾ることをしたそうですが、その建物のセキュリティが甘くて、何者かに侵入されて、一部の絵をボロボロにされてしまった。この事件に対して、建物のセキュリティ管理が行き届いていなかったということで、逆に、副市長は裁判にかけられてしまいます。彼女は、「私は悪くない」ということを涙ながらに訴えたそうですが、裁判の結果、結局は有罪になってしまった。
ミニ・ミュンヘン2008 の模様

「ぷちひらつか」自体はまだ規模が小さく、こどもたちに出来るだけリアルな職業体験を提供することに重きを置いているようだけど、今後は、多くの人が関わって、ミニ・ミュンヘンのように、用意する仮設社会の規模を拡大していってほしいと願っている。
青年会議所理事長の石川 善規さんは、タウンニュースの取材で語った。 「ぷちひらつかは、子どもと大人が交流し、地域コミュニティーを濃くするのが大きな狙い。今後は、各地域が公民館などで開催してくれると嬉しいですし、そのためのマニュアルを提供していきたい。近所のおじさんが地域の子どもを叱れるような、古き良き地域づくりに役立てば」と。
僕自身は、当日予定があって行けないのだけど、興味のある方は足を運んでみてください。来年度には何らかの運営に参加できるようになれば素晴らしいと思います。石川さんの言うように、例え小規模でも、各地域の公民館でこういった取り組みを行ってみることもとても意味があると思います。