何か、うちのアパートの部屋で羅生門みたいなことが起こっている。ものすごく奇妙で、誰が嘘をついてても怖い。 

事の始まりは、部屋の棚に置いておいた小銭がなくなっていったことだった。25セントコインと1ドルコイン合わせて少なくとも15枚はあった。もっとあったと思う。でも、今日ですべて消えた。それも、5日前に確認した時は3枚あったけど、3日前には一枚になってて、徐々になくなって行った形だ。 

僕にはルームメイトが三人いて、2ベッドルームの部屋を四人でシェアしている。だから、ベッドルームにつき2人いる。さすがに、別のベッドルームにいるルームメイト(夫妻)が入ってくることは無いと思ったので、一緒のベッドルームにいる方が犯人だと思った。 

そのルームメイトに対して他のことでも腹を立てていた僕は、彼に「小銭だからって盗るな」とストレートに言った。でも、彼は「自分じゃ絶対ない。むしろ、自分も小銭を盗られていて、お前が犯人だと思ってたけど、たかが小銭だから黙っていた」と言った。 

険悪になりかけていた僕ら二人は、犯人は別の部屋にいるルームメイトだと話し始めた。冷蔵庫の中にあるビールやつまみが良くなくなるという話をして、「酒好きの彼らが冷蔵庫を漁り、ついでに部屋にも侵入しているに違いない」というところで合意した。 

思い切って彼らに話しかけた。そうしたら、彼らも同じような被害に遭っていると打ち明けてきた。それも、前に窓から何者かに侵入された形跡があったとか…しかも、見知らぬ女が勝手にリビングルームにいて、よく分からないことを言って去っていったとか…(そんな重大なことならすぐに言ってくれ…汗) 

僕がモニタリング(小銭が無くなる頻度の)した限りでは、かなりの頻度で侵入されている。でも、みんなが盗られているのは、小銭と冷蔵庫の酒やつまみなど、それほど高価ではないもの。泥棒にしても、そんなもののためにリスクを冒すだろうか?ポートランドは変な人も多いからあり得るけど… 

話が奇妙すぎて、誰が嘘をついていても全くおかしくないように思えてしまう。(僕が嘘をついている可能性も?)何しろ、真実が何であっても、怖い!怖すぎる!一体、何が起こっているのだろう!まるで、芥川龍之介の「羅生門」みたいだ… 

あ、言い忘れたことが。今日の夕方に疲れきって仮眠をとってたとき、誰かが僕の部屋のドアを開けてすぐ閉めた音がした。誰だか見なかったけど、確かに音がした。その音は、ルームメイト夫妻が帰ってきた物音がした少し後に聞いた。その時、同じ部屋をシェアしているルームメイトはいなかったらしい。