統合失調症(5)周りにいる僕たちが変わることこそ、最高の薬になる

Embroidered Schizophrenia前回からの続き)
仕事に限らず、周りからの「こうでなきゃいけない」という固定観念の圧力こそ、統合失調症の当事者たちの症状を悪化させる原因はないかもしれない。
特に家族がそういう固定観念に囚われ、「こうであるべき」という枠に押し込めようとすればするほど、当事者の症状は悪化する。
思い通りにいかないどころか、いくら働きかけても状況が悪化するだけだと、家族が先に悲鳴を上げてしまう。
それでも当事者を家の中に隠して外からは見えないようにするなら、もはや何が起こるか誰にも予想出来ず、最悪の事態も起こりえる紙一重の状態に突入してしまう。
僕には近所に同級生で統合失調症の友達がいてたまに会って話す。
彼は大学の時に発病して、それから入退院をくりかえしている。
彼と接していて、本当にひどくなってしまったときは手におえなくなってしまうことを痛感する。
ご両親がそういう時に彼を入院させるのも分かる。
彼と接していて、一人の若者が統合失調症を発病することは、社会にとって取り返しのつかないことなんじゃないかと絶望的になることもある。
だけど、あえて症状を悪化させてるのは、実は僕たち周りの人間なのではないかとも思う。
僕たちの「こうでなきゃいけない」という固定観念がつくり出す空気と圧力は、人々の言葉を奪い、可能性を閉ざしてしまい得ると思う。
そういう空気と圧力が強ければ強いほど、統合失調症の症状は重くなるのだと思う。
だとすると、変わらなければならないのは、周りにいる僕たちだということになる。
続く…