子供にとって環境は極めて重要だと思う。「自然の中で育つ」ということは、自然を相手に実験を繰り返し、体験を通してその法則を学ぶことだと思った。

都会では、この体験のプロセスをすっ飛ばし、頭で理解しただけで自然の法則を理解したように錯覚しがちになるかもしれない。

最近、新潟の片田舎で育った人の話をよく聞くんだけど、彼は自然の中であらゆる限りの無茶をしてきたようだ。自分の中で全く発想出来なかったことばかり。

例えば、稲刈りが終わって、残った稲を燃やしている時に、自転車でその炎の中に突入してみたり…ママチャリだと、稲が車輪に絡まって進まなくなって、炎の中で少し燃えたとか…

実は、うちの実家も昔は田んぼで米を作っていて、残った稲を燃やしていたことを思い出した。さすがに、ママチャリで炎の中に突入するなんて発想は出来なかったけど、そういうことを考えると、田んぼがあるだけでいろいろ出来たな?と思う。

今では、うちの実家の周りでそんな環境は見る影もない。祖母が亡くなってから、またうちの農地が住宅に変わったらしい。最近、土の地面がコンクリートに変わることは、僕たち人間の命を削っているのと同じなんじゃないかと思える。

僕はかろうじて土の地面と豊かな自然の中で幼少期を過ごせたけど、これからの子供たちにはその選択肢はもう無い…僕らは本当に取り返しのつかないことをしてしまっているんじゃないだろうか。