昨日、アメリカに1年間住んで初めてWal-Martに行きました。
Wal-Martは、いろんなところに進出して、地域の文化や経済を破壊していると言われる世界一の巨大スーパーです。
どこかのダウンタウンに出来たWal-Martで、地域経済と調和しているケースがあるらしいですが、ほとんどの地域で、Wal-Martは災難でしかないようです。

写真を撮るのを忘れたんですが、さすがに巨大でした。
そして、品物が安い・・・
しかし、この安さを実現させるために、実は、様々な補助金が投入されています。

公的な補助金のおかげで安く維持できるだけに、駐車場も巨大。
それに、ガソリンを水よりも安く買えるようにするにも補助金が投入され続けていて、一部の遠くの巨大生産者から安く品物を仕入れて、トラックで安く運ぶことが出来てしまっています。
アメリカでは、元々、高速道路も無料なんですが、これも莫大な補助金から成り立っています。
他にも、Wal-Martなどの巨大スーパーが有利なように、補助金が出され続けています。

こういった巨大スーパーは、これらの補助金によって成り立っているといってもいいと思います。
逆に言えば、補助金のかけ方をかえれば、たちまちこういった巨大スーパーは立ち行かなくなる可能性があります。

これらの補助金の元は、もちろん市民、国民の税金です。
これは、日本でも同じような仕組みになっていると思います。

例えば、Wal-Martで買い物するかどうかに限らず、市民は、Wal-Martに有利なように税金を払っているようなものです。
Wal-Martでいくら安く買えるからといって、ほとんどの人が、税金で既に損していることに気づいていない。

それどころか、Wal-Martが建てば、地元密着のマーケットがほとんど太刀打ちできなくなります。
また、Wal-Martが一部の遠くの生産者をひいきにすることによって、地元の生産者が壊滅状態になります。

こういった全国、世界規模の巨大スーパーは、地域の経済構造を根本的に変えてしまうんです。
これにより、お金の流れが全く変わり、巨大ビジネスの思い通りにコントロールされてしまうんです。

で、そのWal-Martに対抗するものとして、Michael Shumanという人が、Small-Mart Revolutionという構想を打ち出しています。
これについては、以前、日記に書きました。

The Small-Mart Revolution
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1015957846&owner_id=2247284

最近日記に書いている内容も、このコンセプトからのアイデアが多いです。

これでなくても、Wal-Martに対抗する手段として、単純に、市民がWal-Martが来るのを食い止めればいいんです。
ポートランド都市圏に、Wal-Martは2つくらいしかないそうです。(こんだけ少ないから、今までWal-Martに出会うチャンスが無かったのかもしれません。)
これだけ少ないのも、ポートランドの人たちが、Wal-Mart建設に反対していたからなんだそうです。

こういう風に、地域の経済は、その地域の人たちが守るという姿勢が必要ですね。
地域にマイナスの影響を与える巨大な異物は、徹底的に反対して入れさせないようにする。

多くの市街地は市民の莫大な税金をかけて広がってきているので、地域の利益を考えて使われなきゃ、損でしかないんです。
莫大な税金を投入して作られた多くの市街地は、一部の市民のわがままのためか、それとも、巨大マーケットに利益を吸収させるために使われているようなものです。

おまけで、各種補助金のかけかたを変えれば、巨大マーケットは立ち行かなくなって相当弱ると思いますが、実はこれが本来の姿であるべきで、フェアな状態なんです。
それにより、巨人たちが次々と倒れていって失業者が一時的に増えるかもしれません。
でも、長い目で見れば、地域内でのお金の循環が生まれて、それぞれの地域で経済構造が生まれれば、持続可能なスモールビジネスからの雇用が次々と生まれるようになるはずです。
なので、巨人たちが倒れることを恐れずに、補助金の流れを大胆に改革していくことが急務だと思います。

何にしても、人びとが、市民として賢くなること、消費者として賢くなることが必要だと思います。