東海道物流新幹線構想
http://www.jrf-rc.co.jp/highway_train/

高速道路の中央分離帯と中央寄りの上下各1車線分を合わせたスペースに線路を敷設して、東京-大阪間に物流専用鉄道にする「東海道物流新幹線(ハイウェイトレイン)」といった構想だそうです。

「これは凄い!」っと思ったんですが、新たに作る高速道路についでに線路を敷設するわけですね。。。
狙いは素晴らしいと思ったんですが、建設予定のある高速道路を無理矢理実現させるための、いかにも道路財源の使途探しに見えますね・・・
これ以上の道路建設は最小限に留めるべきです。

だからといってガソリン税自体を廃止なんて論外と思いますが、一般財源化も用途が広すぎると思うんですよね。
だから、ガソリン税からの税収は、これ以上道路を作るのではなくて、公共交通の発展用途に使うべきだと僕は思っています。

だから、道路を作るのではなくて、貨物目的の鉄道を作るというのは、これから必要な視点だと思いました。

物流の鉄道化というのは、今や世界的な潮流なんです。

長距離トラックドライバーの方々は一気に職を失うと思いますが、トラックでの貨物の長距離輸送で起こりえた事故のリスクが劇的に減少し、渋滞が軽減され、莫大な温暖化ガス排出も削減されます。

その他、まだまだメリットはあるかと思いますが、このような物流の鉄道化は、ヨーロッパのあちこちであったり、ロシアのシベリア鉄道、中国のチャイナランドブリッジなど、世界的に起こっていることです。

しかも、スイスでは今アルプスを貫くゴッタルド基幹トンネルという世界最長のトンネルを掘っていますが、これと2007年12月に開通したレッチベルク基幹トンネルと併せての総工費が1兆3500億円なのだそうです。

これは、1998年のスイス国民投票で可決された約3兆円の「公共交通改革基金」(財源は、貨物トラックの重量に対して課している距離連動型の税金、ガソリン税、付加価値税)から出されたそうです。

こんな莫大な財源でも、国民の総意で実現出来るほど、スイス国民は公共交通改革への責任感と自主性を持ち合わせているのだと思います。

アルプスにトンネルを掘るのはいかにも環境破壊に聞こえるかもしれませんが、アルプスを通過する貨物の量は8年ごとに2倍のペースで増えてるそうで、アルプスを迂回して遠回りしていく長距離トラックも含めて、排出ガスが更に深刻な環境へのダメージを与えることは目に見えているので、現状ではやむを得ない措置なのだと思います。

このような超大規模工事でさすがスイスと思わせるのは、環境負荷を最小限に留めようとする姿勢です。
それは、建設工事を担当したアルプトランジット社の「環境への負荷は、ゴッタルド基幹トンネルにおいて非常に優先度の高い問題として扱われている」という言葉に表れています。

例えば、こんな措置を取っているそうです。

 ・事前にコンサルティング・グループを組織して、地勢についてのデザインを実施
 ・植物や動物に対しては、一時的な影響については事前に完全な復元案を作成、恒久的な影響については、建設が始まる前に、別の場所へ動植物を移して保護
 ・工事車両には排気フィルターの装着を義務付け
 ・現場内の運搬には、なるべくコンヤーを使用
 ・用水は、濾過、冷却の後、川に流されるが、そのすべての工程において、水質をモニター

まぁ、こんなにも大量の物流が必要になってしまっているのが根本の問題なのですが、それを容易に変えられない以上、環境への付加を最小限に抑えつつ、鉄道による物流を拡大させていくしか無いと思いました。