去年、アメリカ(ポートランド)から帰国してから、日本の自転車事情は思ったより悪いと感じている。

一番ガッカリしているのは、やはりサイクリストのマナーの問題。まず、車道を走るのはいいけど、逆走してくる人の神経が知れない。それから、一時停止もせず、確認もせずに交差点に侵入してくる人。もちろん、走行中にスマホをいじっている人も。悪質な人は、既に自動車運転免許の点数を引かれたり、罰金を科されたりしている。

Market Street cyclist getting the squeeze

今に始まったことではないのだろうけど、ポートランドの自転車を取り巻く状況に比べたら、日本はカオスそのものだと感じる。。。

でも、自転車利用のマナー悪化にはやはり原因があると思う。その一つは、サイクリストには道路上における市民権がないこと。そのために、サイクリストのための環境も全く不十分な状態。

昨日、帰宅途中に、歩道で歩行者をゆっくり追い越そうとしていたおばあさんが、その歩行者に「自転車は車道を走るんだろ!」と怒鳴られていた場面に遭遇した。そこは、交通量の多い橋の歩道で、自転車専用レーンもなく、僕でも車道を走るのを躊躇するくらいの道路。そのおばあさんは、その歩行者がなかなか端に寄ってくれないので、わざわざ自転車から降りてからベルを鳴らして歩いて追い越そうとしていた。それにも関わらず、道を譲らず、挙げ句の果てにはおばあさんに罵声を浴びせる始末…

まぁ、本来は自転車は歩道を走るもんじゃないから分からないこともないけど、事情が事情なだけに、柔軟に考えるべきなんじゃないかな。これはかなり極端なケースだとは思うけど。

また、先日、今度は僕が「自転車は歩道を走れ!」と怒鳴られる場面があった。いつも通り、車道の端の方を自転車で走っていて、交差点にも、前の左折の車を追い越しながら、車と平行して横断しようとしていたところ、隣の車には突っ込んできたように見えたらしく、止められて30秒くらいは罵声を浴びせられていた。

確かに、前に左折する車があれば、安全にすり抜けられると分かっていたとしても、すり抜けるべきではなかったから、その点は真摯に謝った。だけど、車道上で自転車を邪魔者扱いするのは僕としては許せない。

こうやって、サイクリストは歩道でも邪魔者扱いされ、車道でも邪魔者扱いされている。「マナーが悪いから」という理由も分かる。だけど、その前に道路上における環境も権利も全く不十分なのではないだろうか?

以前から、サイクリストのマナーが本当に悪いかどうかは、まずは環境と権利を整備した上で、個々に見ていかないと判断が出来ないと考えていた。そこまでしても尚マナーが悪いサイクリストは、当然、ペナルティを課されるべきだと思う。

とは言っても、結局は、誰かが行動を起こさないと何も変わらない。サイクリストの有志が立ち上がらないとどうしようもない問題なんだと思う。

ということで、サイクリストの有志でどういうアクションが取れるかについては別の記事で書こうと思う。